世界最古のプラチナ宝飾品「テーベの小箱」
HOME >
金・プラチナに関わる豆知識 >
世界最古のプラチナ宝飾品「テーベの小箱」
金・プラチナに関わる豆知識をご紹介いたします。
世界最古のプラチナ宝飾品「テーベの小箱」
パリのルーブル美術館に、「テーベの小箱」と呼ばれる化粧箱が展示されています。
サイズは、縦×横が20センチ×10センチほどの大きさのものです。
エジプトのテーベにある、古代王朝の女性高位神官だったシェペヌペットⅠ世の墳墓から発掘されました。
紀元前700年ごろのものと推定され、これが現存する世界最古のプラチナ宝飾品と言われています。
なお、プラチナ製の化粧箱と言っても、化粧箱自体がプラチナ製という訳ではありません。
化粧箱そのものは金と銀で作られており、その箱の表面にプラチナ象嵌の象形文字で、シュペヌペットⅠ世の伝記を綴ってあるんですね。
本人の伝記が綴ってあるということは、どうやらこの化粧箱、生前のシュペヌペットⅠ世が愛用していた訳ではないようです。
死後の世界、或いは来世で愛用してもらえるように、シュペヌペットⅠ世の死後に副葬品として製作されたのではないでしょうか?
古代エジプトの人々の死生観や、副葬品の意味を詳しく知らないものですので、個人的な想像にすぎないのですが。
はたして、どのような思いを込めて、古代エジプト時代にこの化粧箱が作られたのか、、、
世界最古のプラチナ宝飾品に込められた、歴史のロマンを感じてしまいます。