金・プラチナに関わる豆知識をご紹介いたします。
プラチナと自動車業界の関係
プラチナの需要が最も高い業界って、何処だと思われますか?
大抵の方は、宝飾業界を思い浮かべるのではないか、と思われます。
プラチナ製の結婚指輪。ペンダントトップにダイヤが輝く、プラチナ製のネックレス。
近年、ホワイトゴールドの人気が高まっているとはいえ、やはりまだまだ、プラチナ製の宝飾品は女性の最大の憧れ、と言えるのではないでしょうか。
しかし、実は!!プラチナの需要が最も高いのは、日本を含めた世界全体で、自動車業界なんです。自動車とプラチナ。果たして、どんな関係があるんでしょうか?
プラチナには、極めて優れた触媒作用があります。
ちなみに触媒というのは、「ある特定の化学反応を早める物質」のことです。
その触媒作用をかわれて、自動車のマフラー部分の排気ガス浄化装置の部分に、プラチナが使われているんですね。
ガソリン車やディーゼル車の排気ガスには、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)といった、人体に有害な物質が含まれています。
これらの有害な物質が、プラチナが使用されている排気ガス浄化装置の部分を通るとですね、CO2(二酸化炭素)やH2O(水)といった、無害な物質に変化してしまうのです。
しかも!基本的にプラチナはほぼ劣化しないので、この触媒効果はずっと継続するんだそうです。
いったいどんな仕組みなのか見当もつきませんが、とにかくプラチナが凄い!ということですね。
自動車のマフラー1本につき、ほんの2グラムほどだけプラチナが使われているとのことですが、そのわずか2グラムが、素晴らしい活躍をしているんです。
ちなみに、主にガソリン車の排気ガス浄化触媒には、プラチナより相場の安いパラジウムが、ディーゼル車の排気ガス浄化触媒にはプラチナが、使われることが多いようです。
ところが最近、ディーゼル車の排気ガス浄化触媒を、プラチナからインジウムに代替する新技術が開発されたとのこと。
プラチナよりさらに高価なインジウムですが、使用量はプラチナの10分の1ですむのだそうです。
さて、今後のプラチナの動向はいかがなものとなるのでしょうか、、、?
以上、プラチナと自動車との意外な関係?のお話でした。